2024年から英検がリニューアルされて、問題数が1問から2問に増えました。
ライティングはたったの2問で評価されることもあり、他の3技能に比べて最も1問に対する得点比率が高いです。
ライティングは英検合格をする上で、最も落とすことのできない重要なポイントです。
この記事では、新形式の英検準2級ライティングの内容やコツについて解説していきます。
ぜひ最後までご確認ください!
英検準2級の全体的なロードマップが知りたい方はこちらの記事もご参考にしてください!
英検準2級ライティング問題のポイント
まず新形式のライティング問題について解説していきます。
最低限知っておかないといけない情報だけまとめたので確認しておきましょう!
2024年から新形式で出題
今までのライティングは1問のみでした。
2024年第1回の検定からは問題数が2問に増えています。
今までは「意見陳述」1問でしたが、「Eメール問題」が1問追加されました!
問題数が増えたことによって、受験者としては対策する問題が1つ増えて学習量が増えたとも言えます。
ただし問題が増えたと言っても悪いことだけではありません。
1問だけで採点されるより2問の方が受験者の本当の実力が反映されやすくなる分、より適切な採点になるでしょう。
採点基準は?
ライティングは「内容、構成、語彙、文法」の4つの観点で評価されます。
- 内容:質問に対しての意見(Yes・No)と理由が2つ述べられているか
- 構成:全体の流れが分かりやすいか
- 語彙:正しい意味や綴りか
- 文法:文法の誤りがないか、多様な文のパターンを使用しているか
それぞれ0~4点の5段階で評価されます。
回答のコツは後述しますが、この4項目は確実に押さえれるように意識しましょう。
ライティングは非常に重要な科目
科目 | 問題数 | CSEスコア |
---|---|---|
Reading | 29問 | 600点 |
Writing | 2問 | 600点 |
Listening | 30問 | 600点 |
Speaking | 6問 | 600点 |
リーディングやリスニングに比べて、ライティングの問題数は少ないです。
それにも関わらずCSEスコアは同じ600点です。
つまり、1問に対する重要度は非常に高く落としてはならない問題ということです。
ライティングで高得点が取れれば合格に大きく近づくことができ重要度は高いです。
CSEスコアとは英検の採点方式です!
ライティングの時間配分
ライティングはリーディングと合わせて80分です。
時間配分の目安はリーディング45分+ライティング35分です。
新形式でライティングは2問なりましたが、リーディングは37問から29問に減っています。
これまでと違ってリーディングにかける時間が少なくなり、ライティングにかける時間配分は多くなります。
リーディングの長文読解で時間をかけすぎずライティングに時間を残す意識で試験に挑みましょう。
【問1】要約問題(Eメール問題)
それでは新形式の問1から解説していきます。
要約問題の特徴と対策の方法を解説します。
要約問題の内容
今回はサンプル問題を例に解説していきます。
海外の友人から受け取ったEメールに対して返事を書くという問題です。
問題の要点をまとめると下記の通りです↓
回答する際はこれらに気を付けて英文を考えましょう。
サンプルの回答は下記の通りです。
最初の「リアクションを返す」部分はどちらでも構いません。
それ以外の3つは、問題で指定されている部分なので書いていなければ減点の対象となります。
詳しい構成の書き方やテンプレートは別記事で解説しています。
要約問題の対策方法
問1のライティングのコツを解説します。
難しく感じる方もいるかもしれませんが、ポイントを覚えれば難しくありません。
得点するためのポイントは次の3つです。
採点基準の一つである「構成」は必ず守りましょう。
Eメール問題では、もらったメールに対して2つ質問する要素があります。
学習の段階で、回答のバリエーションがいくつか覚えておくことが望ましいです。
あとは、問2の対策をしていれば問題ないので、問1では構成を守る・質問のバリエーションを持っておくことで対策しましょう。
【問2】意見陳述問題
問2は既存の「意見陳述問題」です。
過去に、英検3級や準2級の経験がある方にとっては馴染みのある問題かもしれません。
初受験の方や知らない方のために内容と回答のコツについて解説していきます。
意見陳述問題の内容
こちらもサンプル問題を例に解説いたします。
質問に対して自分の意見とその理由を答えるという問題です。
問題の要点をまとめると下記の通りです。
意見と2つの理由を答えるという部分はEメール問題と共通しています。
サンプルの回答は下記の通りです。
- 自分の意見を述べる
- 理由1
- 具体例
- 理由2
- 具体例
- 再度自分の意見を述べる
上記の流れで回答すれば、解答の漏れもなく構成の評価点で落とすことはありません。
意見陳述問題は、Eメール問題よりも対策がしやすく得点しやすいはずです。
回答のポイントを押さえて対策しましょう。
意見陳述問題の解答のコツ
問2のライティング問題で得点するコツについて解説いたします。
回答のポイントは下記の3点です。
問1と同様で構成は必ず守りましょう。
回答のポイントでご紹介した流れに沿って英文を書きましょう。
問2の問題は必ず「Do you think ~?」から始まる質問で、回答の流れは決まっています。
構成をしっかり覚えて、質問に合うような形で英文を埋めていく作業をしましょう。
空欄部分には、質問にあった内容の英文を埋めていきましょう。
対策としては、どのような質問が来ても使える汎用的なフレーズをいくつか覚えておくことが望ましいです。
もっと詳しくテンプレートやフレーズを知りたい方はこちらの記事を参考にしてください。
問題を解く際の注意点
ライティングは得点比率も大きく絶対に落とせない部分です。
一つのミスが大きな減点になるので、回答の際にはいくつか注意する必要があります。
注意点を3つまとめたのでご参考にしてください。
日本語で整理をしてから書き始める
日本語で答えれないことを英語で書こうとしても上手くいきません。
回答前に日本語でどのような構成にするか考えましょう。
何を書くか整理されていない状態で書き始めても、途中で詰まってしまうこともあります。
時間のロスにもなるので、日本語で整理してから書き始めるようにしましょう。
難しい単語や文法を使わない
日本語で何を書くか考えたあと、その文が英語で表現できるか考えましょう。
難しい単語や文法を使おうとせず、確実に分かる単語や文法を使うことです。
ついつい言いたいことが出てきたり、難しい表現を使いたくなったりすることもありますが、得点することに集中しましょう。
わざわざ難しい表現を使って減点のリスクを背負うのではなく、確実な表現で得点を落とさないライティングをしましょう。
細かいミスに気をつけよう
一通り書き終えたら、最後にミスがないか確認しましょう。
- 現在形や過去形などの時制
- 三単現のsのつけ忘れ
- a/an/theなど冠詞のつけ忘れ
これらは中級者でもうっかり間違えてしまいがちです。
何度もお伝えしている通りライティングの得点比率は高いので、sを一つ付け忘れるだけでも減点の影響は大きいです。
見直しの時間をあらかじめと確保しておき、最後にケアレスミスがないか確認するようにしましょう。
ライティングの学習方法
ここまで英検準2級のライティングについて解説してきました。
2024年の新形式はまだ事例も少ないので、対策が難しいと感じる方もいられるかもしれませんが、ポイントを押さえて学習すれば大丈夫です。
最低限、問2の対策を徹底していれば、問1で大きく落とすことはありません。
ライティングはフレーズのストックがあればあるほど、試験当日に焦らず柔軟な回答ができます。
別記事にフレーズ集をまとめたので、こちらの記事も是非ご参考にしてください。
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