英検準2級のリスニングは3級と比べてかなり難易度が上がっています。
問題数が30問と4技能で最も問題数の多い科目です。
リスニングは日頃の学習が大事なのは言うまでもありませんが、試験の内容や特徴を知ることは対策をする上で最も重要です。
大問毎に問題の特徴があり回答のコツを知るだけでも得点UPに繋がります。
この記事では英検準2級リスニングの特徴を問題別に解説していきます。
当日すぐに使えるテクニックも紹介しているので、リスニングに苦手意識がある人など是非参考にしてください。
英検準2級、全体の学習ロードマップが気になる方はこちらの記事も参考にしてみてください。
準2級リスニング問題の構成
英検準2級のリスニングは全部で30問です。
2024年に英検の試験がリニューアルされましたが、リスニング問題はこれまでと変更はありません。
大問 | 出題内容 | 問題数 |
---|---|---|
第一部 | 会話の応答文選択 | 10問 |
第二部 | 会話の内容一致選択 | 10問 |
第三部 | 文の内容一致選択 | 10問 |
第一部と第二部は、二人の会話をリスニングします。
第三部は、一人のスピーチのリスニングです。
次の項目から問題別に特徴を解説していきます。
【大問1】会話の応答文選択
【大問1】会話の応答文選択は、会話の最後の応答として適切なものを選ぶ問題です。
選択肢は問題冊子には印刷されていなく、3つの選択肢もリスニングする必要があります。
回答時間は10秒ほどで、放送は一度しか放送されません。
【大問1】過去の出題傾向とポイント
大問1の出題傾向で最も多いのが、同僚や友人同士の会話です。
その次に、店員と顧客との会話や家族の会話がよく出題されています。
回答のポイントは2回目のAの発言で、ここが聞き取れれば回答はかなり楽です。
会話の構成としては「A→B→A」という流れで、次に予想されるBの応答を選びます。
よって、二回目のAの発言が回答に直結する部分で最も重要な部分です。
疑問詞が使われることも多いので注意して聞きましょう。
【大問2】会話の内容一致選択
【大問2】会話の内容一致選択は、二人の会話の内容を聞き最も適切な内容を選ぶ問題です。
大問1と違い選択肢は問題冊子に書いています。
回答時間は10秒ほどで、放送は一度しか放送されません。
【大問2】過去の出題傾向
大問1と同様に、同僚や友人・店員と顧客・家族の会話が最も多いです。
会話の構成としては「A→B→A→B→質問」で、会話全体での適切な回答を選びます。
対策のコツは全体の流れを掴む・質問を聞き取ることです。
最後の質問を聞き取ることができなければ適切な回答を選ぶことは難しくなります。
質問が読まれるタイミングは集中しましょう。
【大問3】文の内容一致選択
【大問3】文の内容一致選択は、50語程度の英文を聞き最も適切な回答を選ぶ問題です。
選択肢は問題用紙に書かれています。
回答時間は10秒ほどで、放送は一度しか放送されません。
【大問3】過去の出題傾向
放送分の内容として最も多いのが、とある人物のエピソードで過去の出題の約60%ほどを占めています。
その次に、お店のアナウンスや社会的・文化的なトピックが多いです。
構成としては「50文字程度のスピーチ→スピーチに関する質問」となっています。
こちらも前の問題と同じく、全体の流れを掴む・質問を聞き取ることが重要となります。
リスニングでは「話を聞き取る」ことに意識しがちですが、「文章全体の流れや意図を把握する」ということが最も大事です。
一文一文完全に聞こうとするのも大事ですが、強く読まれる部分や要点を意識しながら聞くようにしましょう。
会話文よりも難易度は上がるのでより集中して状況をイメージしながら聞く必要があります。
当日使えるリスニング回答のコツ
こちらではリスニング問題の当日使えるテクニックについてご紹介します。
得点に大きく影響する部分なので今回紹介する3つは必ず意識しましょう。
選択肢を先読みする
選択肢の先読みは非常に有効なテクニックです。
リスニングの音声が流れるまでのタイミングで、選択肢を先読みしていればどのような英文が読まれるか少し予想できます。
- 動詞が回答のポイントになるのか
- 人物や物事について問われるのか
- 選択肢の中に共通の主語や動詞があるか
- ヒントになるキーワードはないか
選択肢が動詞から始まる文章になっていれば、動きについての質問がされるはずです。
選択肢が全て同じ主語で始まっていれば、そのものに対しての内容を問われる問題のはずです。
選択肢を先に読むことで逆算して問題の予想をすることができます。
問題の切り替わる前や時間のあるタイミングで、2-3秒でもいいので目を通すようにしましょう。
英語のまま聞き取る
リスニングはリーディングと違って自分でスピードの調整ができません。
また後ろに戻ることが出来ず1回しか聞くことが出来ません。
放送される英文のスピードで1回で理解するには、頭の中で早い処理能力が必要になります。
毎回、英語から日本語に和訳していては考える時間が多すぎてリスニングについていけなくなるでしょう。
英語を英語のまま理解し頭の中で状況をイメージするようにしましょう。
英文を文章として捉えるのではなく、状況を想像して写真や動画を頭の中でイメージしましょう。
日頃の学習から英語=日本語訳で覚えるのではなく、英語をイメージで覚えるようにしているとリスニングの想像力が豊かになります。
聞き取れなくても気にしない
リスニングでは聞き取れない部分があることはよくあります。
もし聞き取れなくても気にせずに次のリスニングに意識を移しましょう。
個人的な感覚では最低5割聞くことができれば、全体の意味は把握できると思います。
また7割くらい聞ければ準2級の問題はおおかた正解できると考えています。
聞き取れない部分について、後から考えたとしても時間の無駄です。
どんどん次の問題へと移ってしまうので、聞き逃した部分は気にせずに次の問題へと意識を切り替えましょう。
まとめ
リスニングは苦手な方が非常に多く、日頃の学習の差が一番出やすい部分かもしれません。
試験日まで時間がある方は単語を音で覚えることから、過去問や模試を通して学習していきましょう。
当ブログでは、英検に関する他の記事も書いています。
ぜひご参考にしてみてください。
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